中食とは、惣菜や弁当などの調理済み食品を買って帰り、家庭や職場で食べる食事形態です。惣菜産業はその中食の中核となる産業です。
お年寄り世帯の増加、有識主婦や単身世帯の増加、生活時間のずれによる個食化などにより、簡便に食べられる料理に対するニーズが広がりました。食事の形態として「外食」(飲食店等で食べる食事)と「内食」(家庭で作る食事)の間に位置する「中食」という習慣が、今日一般的な食習慣として定着してきました。
中食の拡大により、惣菜産業は食事提供産業として、社会的に重要な役割を担う産業になり、食の安全確保に対する責任はますます強くなっています。
協会の事業としては、人材育成(惣菜管理士資格認定)、施設管理の高度化(惣菜製造管理認定)による業界の食の安全支援を初め、国民の食知識の向上支援(ホームミールマイスター認定)に取り組んでいます。
一方で食が豊かになるにしたがって「旬のない食材」が提供され「不規則な食事」や「嗜好の偏り」が目立ってきました。その結果、偏食による成人病が増加し、子供たちにまで成人病が広がるなど、さまざまな弊害も見受けられ、食が豊かになるにしたがって安全以外の課題も大きくなっています。惣菜は時間や経費を節約して、手軽に美味しい食事がとれるので、高齢化・核家族化・個食化のニーズに応える食品であるとともに、個々の趣味・嗜好の域を越えて、人が生きていくエネルギーとして欠かすことができない食品でもあります。栄養バランスは、1日3回の食事を基本とし、適度な運動とともに、過不足は毎日に拘らず少なくとも1週間で調整しましょう。
私たちは、「食べ続けて飽きない主食のごはんと、食べ飽きて変化を求め多種の食材を多様に調理し副食として食べる栄養調整感覚が、日本人には備わっており日本の食文化の大きな特徴ではないか」と考えています。「四季や地域の恵みを携えた多種の食材」と「生活と文化が息づく多様な料理」をバランスよく召しあがってほしいと願っています。